内容説明
ジョン・E・エクスナーは最も実証的で最も臨床に役立つロールシャッハ・テストの体系の構築を意図し、アメリカにおける主要な5つの学派を比較検討し、信頼性と妥当性のある方式として1974年に包括システム(Comprehensive System)を作成した。本書ではわが国の健常成人400人(男性200人・女性200人)に実施した包括システムによるロールシャッハ・テストに関する変数の詳細な統計値を表と図によって明らかにした。本書に示した各種の統計値は、ロールシャッハ・テストを用いる臨床家や研究者が、結果を解釈したり、被検者の数値と比較検討する時、実証的で客観的な資料として活用できる。また、初学者が健常者のロールシャッハ・テスト反応の特徴を正確に理解するのにもきわめて有益であろう。
目次
第1章 表と図について
第2章 領域と発達水準
第3章 決定因子
第4章 形態水準
第5章 記述統計値
第6章 健常成人のロールシャッハ統計値
著者等紹介
西尾博行[ニシオヒロユキ]
1974年関西大学社会学部卒業。1992年関西大学大学院社会学研究科社会心理学専攻臨床心理学専修博士課程修了。文京学院大学人間学部教授
高橋依子[タカハシヨリコ]
1974年京都大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻教授
高橋雅春[タカハシマサハル]
1950年京都大学文学部哲学科心理学専攻卒業。関西大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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