治療論からみた退行―基底欠損の精神分析 (新装版)

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治療論からみた退行―基底欠損の精神分析 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 292p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772415576
  • NDC分類 145.9
  • Cコード C3047

出版社内容情報

本書は,力動的立場をとると否とを問わず,「境界例」をはじめ困難な精神科臨床にたずさわる人々に欠くことのできない実践的英知と心構えを示すものである。
 著者バリントは,欧米ではじめて土居の「甘え」理論を取りあげた学者として知られ,、また内科医との共同作業による心身医学の領域でも名高い,しかし彼は1920年代にはやくも対象関係に注目し,ブダペシュトからイギリスに移ってからはその地に興った対象関係論の推進者としても活躍をつづけた。とりわけフロイトの古典分析の限界を超える患者の治療を志して途半ばに倒れた師フェレンツィの遺志を継いで,そのような患者の特徴を対象関係論的に「基底欠損」と把え,その治療論を展開,従来否定的な面のみが論じられていた「退行」の治療的意義をも発見する。
 該博な知識と言語に対する深い造詣で知られる訳者を得て,本書は近年とみに重要性を強調される重症患者への精神療法的接近に新しい視野を拓いてくれるであろう。

M・バリント[エム バリント]

中井 久夫[ナカイ ヒサオ]

内容説明

本書は、力動的立場をとると否とを問わず、「境界例」をはじめ困難な精神科臨床にたずさわる人々に欠くことのできない実践的英知と心構えを示すものである。著者バリントは、欧米ではじめて土居の「甘え」理論を取りあげた学者として知られ、また内科医との共同作業による心身医学の領域でも名高い。しかし彼は1920年代にはやくも対象関係に注目し、ブダペシュトからイギリスに移ってからはその地に興った対象関係論の推進者としても活躍をつづけた。とりわけフロイトの古典分析の限界を超える患者の治療を志して途半ばに倒れた師フェレンツィの遺志を継いで、そのような患者の特徴を対象関係論的に「基底欠損」と把え、その治療論を展開、従来否定的な面のみが論じられていた「退行」の治療的意義をも発見する。該博な知識と言語に対する深い造詣で知られる訳者を経て、本書は近年とみに重要性を強調される重症患者への精神療法的接近に新しい視野を拓いてくれるであろう。

目次

第1部 心の三領域(治療過程の心的局在論;解釈と徹底操作 ほか)
第2部 一次ナルシシズムと一次愛(フロイトの三理論;前章の三理論が内包する矛盾 ほか)
第3部 深淵と分析者の反応(退行と“患者の中の小児”;育児と分析治療における言語問題 ほか)
第4部 良性の退行と悪性の退行(フロイトの退行概念;症状と診断 ほか)
第5部 退行患者とその分析者(治療的退行、一次愛、基底欠損;押しつけがましくない分析者 ほか)

著者等紹介

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県に生まれ阪神間で幼少期を送る。1959年京都大学医学部卒、阪大病院でインターン。1960年京大ウイルス研究所助手。1966年東大分院神経科医師。1967‐72年調布市青木病院医師。1972年東大講師・分院神経科病棟医長。1975年名古屋市立大精神科助教授。1980年神戸大学精神科教授。1997年甲南大学文学部教授、神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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