出版社内容情報
医療現場は、患者やその家族、同僚や多職種といった多様な人間関係の上に成り立っている。しかし、多様な人間関係の中での関わり方は個人の経験や資質に頼って対応しているのが現状である。
対応に迷ったとき、心理学の知見が現場でも役に立つことが多い。
本書では、各テーマで?@現状と課題、?Aそこで用いられている心理学の理論の概説、?B現場の実践という記述に分けて、読者がイメージしやすく、理解が進むように丁寧に概説していく。
【著者紹介】
武蔵野大学通信教育部講師
内容説明
本書では、章ごとにテーマを挙げ、医療現場で役立つ心理学の理論やエッセンスを取り上げた。初めて心理学を学ぶ医療者にむけて、イメージしやすくなるように事例なども提示しながら丁寧に概説していく。
目次
第1部 医療の現場で出会うこころの諸問題(「こころ」と「身体」の関係;こころの不調を紐解くための基礎知識;うつについて;不安について)
第2部 医療現場の特性から考える(身体疾患について;命に関わる病:がんについて;犯罪被害後の心理とケア;災害後の心理とケアについて)
第3部 チーム医療の関わりから考える(医療者のメンタルヘルス)
著者等紹介
野口普子[ノグチヒロコ]
武蔵野大学通信教育部専任講師。国立西札幌病院附属看護学校卒業後、看護師資格を取得。看護師の臨床経験を経て、臨床心理学に興味を持ち武蔵野大学の門をたたく。学部、修士、博士課程を同大学で修了したのち、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所および同センターのトランスレーショナル・メディカルセンターにて研究員として交通事故や身体外傷、心筋梗塞後のメンタルヘルスに関する研究活動に従事。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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