内容説明
エビデンスをめぐる誤解や迷信を、この一冊で一度に解決!エビデンス(治療の根拠)がわかれば、臨床実践は今よりもっとうまくいく。クライエントのニーズに応えて本当に必要なセラピーを提供できるセラピストになるための「エビデンスがよくわかるポケットガイド」!
目次
第1部 エビデンスをまなぶ(エビデンスとは何か;エビデンス・ベイストに対する批判;EBMの発展)
第2部 エビデンスをつくる(研究法とエビデンスの質;ランダム化比較試験(RCT))
第3部 エビデンスをつかう(エビデンスの臨床活用)
第4部 エビデンスと心理療法(心理療法の効果についての論争;疾患別のエビデンス)
著者等紹介
原田隆之[ハラダタカユキ]
目白大学人間学部心理カウンセリング学科准教授。東京大学大学院医学系研究科客員研究員。一橋大学大学院、カリフォルニア州立大学大学院修了。法務省法務専門官、国連薬物犯罪事務所アソシエート・エキスパート等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
34
現代のビジネスでよく使われる用語「エビデンス=証拠・根拠」に関しての基本を押さえておきたくて購入。本書は心理臨床について、エビデンスがいかに大事かを説いたもので、前半でエビデンスの歴史・定義を説明し後半は実際にエビデンスを活用するためのレクチャーありと内容満載。タイトルに「心理職の」とあるが他の職種にも転用できるので、エビデンスについて深く学びたい人にはおすすめの一冊。2018/12/23
かめぴ
12
自身の浅はかに苦笑いするしかないのだが、まぁ一般庶民だしなと強引に納得。スケアードストレートプログラムは今でもやってる認識だったが、流石にもうされてないのだろうか、でも恐怖で…なんて家庭でも教育現場でもやりがちだし、心理的デブリーヒィングも同じ事だし、本当エビデンスの重要性を再認識。読んで良かったぁ。2019/03/02
くろまによん
5
この本の内容は、これからの時代を生き抜くのに絶対必要な知識。エビデンスってなに?っていうところから、良質なエビデンスとは何か、どうやって入手して使うのか、など。日本で発表される臨床心理学論文のほとんどは「事例研究」という低レベルな、エビデンスとは呼べない論文。著者はこれを「惨状」と表現しているが、まさにそうだろう。日本でメンタルをやったら無事じゃ済まない。治療者が最新の科学研究を追えていないどころか科学に基づいた治療すらやっていないわけだからね。自分の経験と好みで治療されたんじゃたまらんよ。2020/11/27
anaggma
5
テレビの健康情報に振り回される前に。2016/07/02
Takam1
4
今日の臨床心理の実践がいかに根拠に乏しいものかようわかった。EBPが完璧な方法ではないが、少なくとも経験のみに頼る療法よりは至極ましである。 臨床心理のみならず主観に執われず、根拠を明確にすることの肝要さを感じることができる。しかし、EBPもあくまで"ベター"であることは認識しておく必要がある。2018/06/04
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