出版社内容情報
DSM-5の診断基準は臨床において役立つものであるが、バイブルのように使うのではなく、患者の役に立つように柔軟に活用していくことが必要になる。本書はそのために作られたサブテキスト。
DSM-5に定義された診断基準は臨床において非常に役立つものであるが、バイブルのように使うのではなく、患者の役に立つように柔軟に活用していくことが必要になる。
本書は、各精神疾患のスクリーニングのための質問例と診断典型例の簡潔な記述から始まる。各疾患の本質を捉えやすくするために診断典型例を挙げ、より記憶に留められるような工夫がなされている。典型症例の記述に続いて、筆者が長年にわたり行ってきた診療、若手医師への指導内容、そしてDSM-?V、DSM-?V-R、DSM-?Wの作成にかかわってきた経験を踏まえ、包括的な鑑別診断を示し、除外すべき状態や「各診断のコツ」も明示している。また各精神疾患に対応するICD-9-CM分類コードも示している。
過剰診断を減らすための注意と、流行の診断による影響・その対策、DSM-5を読み解く上での注意点も書かれているので、是非診断基準と合わせサブテキストとして活用していただきたい。
日本版への序
訳者の序
第1章 本書の使い方
第2章 一般に小児期または青年期に最初に診断される疾患
第3章 抑うつ障害群
第4章 双極性障害群
第5章 不安障害/不安症群
第6章 強迫性障害/強迫症および関連障害/関連症群
第7章 心的外傷およびストレス因関連障害群
第8章 統合失調症スペクトラムおよび他の精神病性障害群
第9章 物質関連障害と行動嗜癖群
第10章 神経認知障害群
第11章 パーソナリティ障害群
第12章 衝動制御症群
第13章 摂食障害群
第14章 睡眠・覚醒障害群
第15章 性と性別に関する問題
第16章 身体症状と関連のある障害群
第17章 解離性障害/解離症群
第18章 臨床的関与の対象となることのある状態(ただし精神疾患ではないもの)
あとがき
症状による疾患の索引
【著者紹介】
大野 裕(おおのゆたか):(独)国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター
中川敦夫(なかがわあつお):慶應義塾大学医学部 クリニカルリサーチセンター
内容説明
DSM‐5に定義された診断基準は臨床において非常に役立つものであるが、バイブルのように使うのではなく、患者の役に立つように柔軟に活用していくことが必要になる。本書は、各精神疾患のスクリーニングのための質問例と診断典型例の簡潔な記述から始まる。筆者が長年にわたり行ってきた診療、若手医師への指導内容、そしてDSM‐3、DSM‐3‐R、DSM‐4の作成にかかわってきた経験を踏まえ、包括的な鑑別診断を示し、除外すべき状態や「各診断のコツ」も明示している。また各精神疾患に対応するISD‐9‐CM分類コードも示している。過剰診断を減らすための注意と、流行の診断による影響・その対策、DSM‐5を読み解く上での注意点も書かれている。
目次
本書の使い方
一般に小児期または青年期に最初に診断される疾患
抑うつ障害群
双極性障害群
不安障害/不安症群
強迫性障害/強迫症および関連障害/関連症群
心的外傷およびストレス因関連障害群
統合失調症スペクトラムおよび他の精神病性障害群
物質関連障害と行動嗜癖群
神経認知障害群
パーソナリティ障害群
衝動制御症群
摂食障害群
睡眠・覚醒障害群
性と性別に関する問題
身体症状と関連のある障害群
解離性障害/解離症群
臨床的関与の対象となることのある状態(ただし精神疾患ではないもの)
感想・レビュー
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