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CRAFT依存症者家族のための対応ハンドブック

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  • サイズ A5判/ページ数 197p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772413190
  • NDC分類 493.156
  • Cコード C3011

出版社内容情報

若者がやる気になるために家族ができることとは? 認知行動療法の技法を応用した,ひきこもりの若者支援に有効な治療プログラム。

 ひきこもり支援においては,当の若者へのアプローチが難しいため,まずは実現可能性の高い家族,特に親への支援が最も重要であると考えられる。
 本書は,米国で開発されたCRAFT(クラフト:コミュニティ強化と家族訓練:Community Reinforcement and Family Training)という治療プログラムを元にしており,認知行動療法の技法を応用して行われるものである。日本では,厚生労働省のガイドラインにおいて“ひきこもり”の家族支援として取り上げられ,今後ひきこもりの若者支援に活用が期待されている。
 全8回のプログラムを通して,ひきこもりのメカニズムを正しく理解し,コミュニケーションや問題解決の技法を家族に具体的に教えていくことで,家族関係の改善を促し,若者と社会をつなぐことができる。

第1回 ひきこもりの若者と社会をつなぐために
第2回 問題行動の理解
第3回 暴力的行動の予防
第4回 ポジティブなコミュニケーションスキルの獲得
第5回 上手にほめて望ましい行動を増やす
第6回 先回りをやめ,しっかりと向き合って望ましくない行動を減らす
第7回 家族自身の生活を豊かにする
第8回 相談機関の利用を上手に勧める
第9回 プログラムを終えてからの支援
あとがき
□付  録
HBCLマニュアル/ひきこもり否定的尺度マニュアル/エフィカシー尺度マニュアル/家族機能尺度マニュアル/ひきこもり知識チェックリスト/振り返りの回答

内容説明

本書で述べる“クラフトCRAFT”というプログラムは、科学的に立証された行動原理を用いて、愛する人の物質乱用を減らし治療へと向かわせることを目的としており、アルコールやマリファナ、ヘロイン、コカイン、覚せい剤といったさまざまな物質の乱用者、ひきこもりの若者に対して効果があることが実証されている。すでにわが国でも、厚生労働省のガイドラインにおいて「ひきこもり」の家族支援として提示され、今後の若者支援への活用が期待されている。メイヤーズが開発し、30年にわたる臨床知見の全てを盛り込んだ本書には、薬物・アルコール依存への最善の解決策が記されていると言えよう。家族や友人の薬物・アルコール問題で悩む方、ならびに依存症問題の援助者必読の書。

目次

プログラム
ロードマップ
安全第一
目的地を決める
主導権を握る―運転席
楽しい時間をすごしましょう
イネーブリングをやめる
問題解決
コミュニケーション
行動原理
治療
再発防止

著者等紹介

松本俊彦[マツモトトシヒコ]
佐賀大学医学部卒業。神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部室長などを経て、現在、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター副センター長/薬物依存研究部診断治療開発研究室長

吉田精次[ヨシダセイジ]
1981年、徳島大学医学部卒。2001年から藍里病院にてアルコール依存症治療、2007年からギャンブル依存症治療を開始。日本アルコール関連問題学会・評議員、徳島県断酒会・顧問、徳島アルコール関連問題研究会・代表、四国ギャンブル問題を考える会・世話人、四国CRAFT研究会・代表、徳島自殺予防面接技法研究会・世話人

渋谷繭子[シブタニマユコ]
翻訳者。徳島のパシフィック英会話&トランスレーションにて運営及び翻訳業務に携わる。在米5年、TOEIC920、英検1級(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

13
「小言、懇願、脅しの代わりに」という原書副題が示すように、それ以外の方法で、問題行動をやめられない家族に接し、治療へ向かわせるためのやりかたを説明した一冊。具体例も多く分かりやすいです。家族と患者の間の肯定的なコミュニケーションの大切さが良く分かりますが、それだけでバラ色の未来を保証するというわけでもないリアリズムもちゃんと存在しているので、かえって信用出来る内容。関係する立場にある人は読んで損が無いと思います。2015/04/10

100万回生きたメガネ

2
アルコール依存症の患者を抱える家族のための対応プログラムを解説していて、一人ひとりに勇気と安心を与える本。とりあえず読んでおいて損はないと思う。 ただし、アルコール依存症者が病院と繋がった時点ですでに家族が離れてしまっているケースも多いように感じるので、そうなる前に相談を受付られたらなぁと思った。 アルコール依存症の治療において家族がいることの意義は大きい。家族がいない人は、本書における報酬がそもそも使えない。「周りに誰もいないし、職も車も失ったし酒飲んで死んでもいいんだ」と言う人も少なくない。2020/04/18

Nobuko

2
家族や大切なひとが不健康・問題な行動をしていて自分も巻き込まれてしんどい方へ。自分自身が楽になり、家族や大切な人を治療につなげる方法について書いてあります。アルコール以外に、ひきこもり状態などにも用いれる方法です。 治療者が読んでクライアントさんにすすめて一緒に取り組むためにも良い本だと思いました。 学会で著者のワークショップもうけましたが、たいへん実践的でした。

Yasutaka Nishimoto

0
とにかく読みやすい。監訳者が言うように、もとの訳があってこその本書、援助者としても読んでおいてよかったと思える良書。知っておくと知らないとでは、患者・家族に対しても、大きく違ってくるだろう。2017/07/28

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