薬物依存とアディクション精神医学

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薬物依存とアディクション精神医学

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772412391
  • NDC分類 493.155
  • Cコード C3047

出版社内容情報

罰や暴力では薬物依存からは回復できない。薬物依存臨床における精神療法や対応のコツ,治療プログラムなど,支援のあり方の実際を解説。

 これまで薬物依存は,ともすれば司法的問題として捉えられ,治療や援助ではなく,取り締まりの対象とされてきた。しかし,治療なき取り締まりは,わが国における覚せい剤取締法事犯者の高い再犯率以外に,問題を抱える当事者に対して一体何をもたらしてきたであろうか?
 意外に知られていない事実がある。近年わが国において急激に乱用が深刻化しつつある薬物とは,覚せい剤でもなければ大麻でもないのである。それは,精神科治療薬という「取り締まれない」薬物である。
 いうまでもなく,薬物依存から回復に必要なのは,罰ではなく,治療である。薬物依存は,世界保健機関(World Health Organization; WHO)によって認められた医学的障害であり,わが国の精神保健福祉法においても精神障害の一つとして明記されている,れっきとしたメンタルヘルス問題なのである。そしてメンタルヘルス問題である以上,その治療は,単に「薬物」という「モノ」をやめさせることではなく,その
「ヒト」が地域で普通に暮らせるようになることを目標にしなければならない。
 本書には,医療機関や保健機関の援助者・治療スタッフのために,現場で役立つ情報や考え方が数多く紹介されている。当事者,家族,すべてのアディクション臨床にかかわる治療スタッフに必携の書といえよう。

第1章 アディクション――精神科医が「否認」する「否認の病」
第2章 依存症とアディクション――何がどう違うのか?
第3章 薬物依存に対する精神療法――患者と家族に対する初回面接の工夫
第4章 薬物依存臨床におけるインテーク――治療戦略に役立つ情報
第5章 薬物依存に対する治療プログラム――Matrix ModelとSMARPP
第6章 薬物依存の回復と寛解
第7章 薬物をやめる薬物は存在するか?――薬物渇望に対する薬物療法
第8章 思春期における薬物乱用――薬物乱用の危険因子と保護的因子
第9章 アディクションに見られる衝動性と攻撃性
第10章 覚せい剤精神病の妄想――妄想に垣間見える生きざま
第11章 精神科治療薬の乱用・依存――医原性の薬物依存
第12章 摂食障害と「やせ薬」乱用
第13章 援助困難な女性物質乱用・依存者の対応のコツ
第14章 医療観察法におけるアルコール・薬物依存症――(1)鑑定編
第15章 医療観察法におけるアルコール・薬物依存症――(2)治療編
第16章 アルコール・薬物依存症と自殺予防
第17章 薬物依存臨床における司法的問題への対応

内容説明

「犯罪か、病気か」?“依存症とは目にみえない病気である”薬物依存者への支援のあり方を問う。

目次

アディクション―精神科医が「否認」する「否認の病」
依存症とアディクション―何がどう違うのか?
薬物依存に対する精神療法―患者と家族に対する初回面接の工夫
薬物依存臨床におけるインテーク―治療戦略に役立つ情報
薬物依存に対する治療プログラム―Matrix ModelとSMARPP
薬物依存の回復と寛解
薬物をやめる薬物は存在するか?―薬物渇望に対する薬物療法
思春期における薬物乱用―薬物乱用の危険因子と保護的因子
アディクションに見られる衝動性と攻撃性
覚せい剤精神病の妄想―妄想に垣間見える生きざま〔ほか〕

著者等紹介

松本俊彦[マツモトトシヒコ]
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター副センター長/薬物依存研究部診断治療開発研究室長。佐賀大学医学部卒業。神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部室長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひろか

4
日本における薬物依存の最前線。著者の講演はとてもおもしろいが、そのおもしろさは論文の中でも見れる。 アディクション臨床で大切なのは、関わりの質ではなく長さ。依存症に対しては忌避的な感情が先立つが、臨床家側に刺激的に問いかけられる。2012/03/08

anchic

3
昨年夏の学会で著者の饒舌な講演を聴き、衝動買い。薬物依存をとりまく自殺や暴力等の問題とそれらに対する司法臨床関係者の関わり方のヒントが満載の論文集。著者や水谷修、ダルク所属の元薬物依存者等、薬物依存領域に従事している人は治療者と患者とに関わりなく巧みな会話術を備えている人が多い印象がある。自分も脱法ハーブを使えば類い稀な会話能力を手に入れることはできないだろうかと危険な妄想に苛まれる今日この頃だ。2014/03/09

Yasutaka Nishimoto

0
アディクション臨床の経験は、援助者としての「引き出し」を増やし、「器」の容量を大きくする。著者は巻末でそう書いている。自分自身に経験が無いため、余計に学習の必要性を感じた。著者が言う、「楽しさと興奮」が伝わってくる本。2017/06/24

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