出版社内容情報
最近の少年司法領域の理論と新しい標準化検査を分かりやすく解説し,心理検査を組み込むことによる効率的な司法制度運営を目指す。
少年犯罪の低年齢化・凶悪化が問題となる中で,厳罰化を進めるか更生を目指した教育的な介入するかといった処遇方法の適切な選択が望まれています。本書では最新の少年司法制度の理論を解説し,心理検査や調査方法を活用することによって適切な司法判断につなげるプロセスを紹介します。
第1章 理論的背景
第2章 少年司法制度における決定プロセス
第3章 少年司法手続における心理検査の役割
第4章 能力適性と学力レベルのアセスメント
第5章 性格,態度および行動面のアセスメント
第6章 環境要因のアセスメント
第7章 総合診断および分類システム
第8章 まとめ
付録1 本書で紹介した検査や調査法
付録2 主な検査の出版元と住所
訳者あとがき
内容説明
マスコミでは少年犯罪の低年齢化や凶悪化がさかんに取り上げられ、科学的な根拠がないまま少年犯罪の厳罰化を求める雰囲気が作られつつある。本書では、最近の少年司法領域の理論を分かりやスく解説し、新しい標準化心理検査法を紹介しながら、少年司法制度の効果的な運営のために標準化心理検査を活用すべき点について説明されている。適正なアセスメントを経て非行や犯罪の原因、環境や家庭の問題、あるいは少年像を解明していくことは、少年事件に関与するさまざまな機関が効果的に対象少年の問題に対処していくことを助けることになる。少年司法手続における標準化検査の役割や可能性について学ぶために最適なテキストが訳出された。
目次
第1章 理論的背景
第2章 少年司法制度における決定プロセス
第3章 少年司法手続における心理検査の役割
第4章 能力適性と学力レベルのアセスメント
第5章 性格、態度および行動面のアセスメント
第6章 環境要因のアセスメント
第7章 総合診断および分類システム
第8章 まとめ
著者等紹介
ホッジ,ロバート・D.[ホッジ,ロバートD.][Hoge,Robert D.]
カールトン大学名誉教授(カナダ・オンタリオ州)。青少年心理学、司法心理学および心理検査分野で研究や著作が多いほか、各国・州の政府機関の顧問等を歴任している。また、2007年および2008年には国連アジア極東犯罪防止研修所(東京)に講師として招聘されている
アンドリュース,D.A.[アンドリュース,D.A.][Andrews,D.A.]
カールトン大学名誉教授(カナダ・オンタリオ州)。犯罪者の心理検査および処遇技法、犯罪行為の心理学、社会心理学、犯罪学において研究や著作が多い。また、世界中の司法機関や犯罪処遇機関等で使用されているリスクアセスメントであるLevel of Serviceシリーズを考案および開発している
菅野哲也[スガノテツヤ]
1960年生まれ。法務省矯正局成人矯正課法務専門官。上智大学卒業及びロマリンダ大学修士課程修了。秋田家庭裁判所調査官(補)、JICA専門家(タイ王国司法省派遣)、国連アジア極東犯罪防止研修所教官、奈良少年鑑別所首席専門官等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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