子どものソーシャルスキルとピアサポート―教師のためのインクルージョン・ガイドブック

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  • サイズ B5判/ページ数 164p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784772411813
  • NDC分類 378
  • Cコード C3011

出版社内容情報

障碍のある子どもと普通の子どもの間に友達関係や支え合う関係を育むために教師は何ができるのか。サポーティブな友達関係を築くためのガイドブックです。

 多くの人々にとって,ポジティブな人間関係を持つことがQOL(生活の質)の本質的な指標である。さらに,友達から受け入れてもらえない子どもは学校が好きではないことも多く,学業成績も振るわないこと,また友達に好かれている子どもよりも情緒障碍になりやすい傾向がある。
 本書で実践されるインクルージョンとは,(包み込む)排除しない教育のことである。障碍のある子どもと普通の子どもの間に友達関係や支え合う関係を育むために教師は何ができるのか。障碍の有無にかかわらず,子ども同士がサポーティブな友達関係を築くためのガイドブック。

日本語版への序文
第1章 対人関係の構築
インクルーシブ教育/対人関係とは何でしょうか?/ソーシャルスキルと友人関係の教育的重要性/対人関係の違いを理解すること/社会参加と対人関係のための状況作り/対人的な関係を築くためのステップ/対人関係を向上させるためのガイドラインとその方略/この本の構成
第2章 学校環境の整備
スタッフの心構のために/仲間たちの心構えのために
第3章 ピアサポートグループを通して支援を築く
年齢ごとのピアサポートの方略/ピアサポート構築のためのアプローチ/大人によるファシリテーション/自然な関係と支援/フレンドシップ・グループ/援助的関係プログラム/目標設定と問題解決アプローチ/ピアサポートグループの実行/議論
第4章 ソーシャルスキルを教える
ソーシャルスキルと社会的コンピテンスの概念/対人的やりとりの難しさ/ソーシャルスキル指導の立案/ソーシャルスキル指導を計画するためのチームプロセス
第5章 ピアサポートを組み込んだ指導モデル
協同学習/ピアチュータリング/ピアネットワーク/まとめ
第6章 開始し,続けていくこと
対人関係に影響を与える要因/クラス編成/放課後でも対人関係を維持する
□付 録
子どもの関係性評価尺度/ABC記録用紙/協同学習授業案/協同学習のグループ活動一覧/協同学習活動における個別アダプテーションプラン/対人関係ワークシート/課題/アクションプラン 記入用紙/用語集

内容説明

多くの人々にとって、ポジティブな人間関係を持つことがQOL(生活の質)の本質的な指標である。さらに、友達から受け入れてもらえない子どもは学校が好きではないことも多く、学業成績も振るわないこと、また友達に好かれている子どもよりも情緒障碍になりやすい傾向がある。本書で実践されるインクルージョンとは、(包み込む)排除しない教育のことである。障碍のある子どもと普通の子どもの間に友達関係や支え合う関係を育むために教師は何ができるのか。障碍の有無にかかわらず、子ども同士がサポーティブな友達関係を築くためのガイドブック。

目次

第1章 対人関係の構築
第2章 学校環境の整備
第3章 対人関係づくりとピアサポート
第4章 ソーシャルスキルを教える
第5章 ピアサポートを組み込んだ指導モデル
第6章 はじめの一歩とその継続のために
付録

著者等紹介

ジャネイ,レイチェル[ジャネイ,レイチェル][Janney,Rachel]
バージニア州にあるラドフォード大学教育・人間発達学部教員教育学科教授。障碍のある子どもや成人のために、さまざまな立場(特別支援教育教員、教育コンサルタント、研究者、教師教育の専門家など)で活動してきた。シラキュウス大学で修士号を取得、ネブラスカ・リンカーン大学で博士号を取得。現在、ラドフォード大学の特別支援教育教員養成プログラム課程、特に認知障碍の分野で教えている。バージニア州の南西部をカバーする学区内の特別支援教育チームにさまざまなサービスやリソースを提供するラドフォード大学の「研修及び技術支援センター」共同責任者も務めている

スネル,マーサ・E.[スネル,マーサE.][Snell,Martha E.]
バージニア大学カリー教育学部の教授で、1973年より教育に携わっている。特別支援教育が専門で、特に知的障碍や重度の障碍の子どもや障碍のある幼児を担当している教員の準備教育を専門にしている。ミシガン州立大学で特別支援教育の博士号を取得する以前に、子ども療育ケアワーカーとして、また学校や療育プログラムの技術支援スタッフとして、また教員として障碍のある子どもや成人のために働いてきた。学部や大学院で教える傍ら、重度障碍に関する大学院のプログラムを指揮したり、特別支援教育プログラムのコーディネートを行っている

高野久美子[タカノクミコ]
1991年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程単位取得満期退学。臨床心理士。保健所心理判定員、大学学生所相談員などを経て1997年に東京都文京区教育センター教育相談室主事(心理)として勤務。幼稚園年代から高校生年代までの子どもと保護者、教員を対象とした教育相談や教員研修を担当。2005年より現職。大学院では、臨床心理専修コースにおいて、主に教育分野における臨床心理学について教えている

涌井恵[ワクイメグミ]
2000年東京学芸大学大学院連合学校教育研究科(博士課程)発達支援講座単位取得満期退学。臨床心理士。2000年4月より国立特殊教育総合研究所(現独立行政法人国立特別支援教育総合研究所)の研究員として勤務。応用行動分析学の立場から発達障碍等のある子どもを対象にソーシャルスキルや集団指導に関する臨床的な研究を行ってきた。近年、発達障碍のある子どもの在籍する通常学級での協同学習の開発に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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