内容説明
ナラティヴ・セラピーの創設者である著者の20年以上の経験の集大成として書かれた本書は、ナラティヴの体系とテクニックを理解し、実践するための決定的なガイドである。「外在化する会話」「再著述する会話」「リ・メンバリングする会話」「定義的祝祭」「ユニークな結果を際立たせる会話」「足場作り会話」というナラティヴ・セラピーの六つの主要な技法を、実際の臨床場面でどうやって用いればよいのかが、トラウマやアディクション、摂食障害やDVといったケースでの実際の面接の逐語録と、詳細な解説によって示される。また面接の進行の様子がチャートとして地図化され、人々の人生のストーリーがいかに治療的可能性にあふれたものであるのかがより良く理解できる。初心者がナラティヴ・セラピーの何たるかを知るに格好の書であると同時に、経験を積んだセラピストにとってもナラティヴ・セラピーの魅力を繰り返し発見させられる、マイケル・ホワイト最後にして最高の1冊である。
目次
序
第1章 外在化する会話
第2章 再著述する会話
第3章 リ・メンバリングする会話
第4章 定義的祝祭
第5章 ユニークな結果を際立たせる会話
第6章 足場作り会話
結論
著者等紹介
小森康永[コモリヤスナガ]
1960年岐阜県生まれ。1985年岐阜大学医学部卒業。以後10年間にわたり同大学小児科に籍を置き、MRI等で研修し、主に小児の情緒障害の診療に従事。1995年名古屋大学医学部で精神科研修。現在、愛知県がんセンター中央病院(精神科医)
奥野光[オクノヒカル]
1974年愛媛県生まれ。1997年国際基督教大学教養学部卒業。2002年名古屋大学大学院教育学研究科単位取得。現在、二松学舎大学学生相談室非常勤カウンセラー(臨床心理士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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