内容説明
本書は、マイケル・ホワイトとほぼ同時に、ナラティヴ・アプローチの先駆となる「外在化」技法を生み出した気鋭の臨床家による、家族療法、ブリーフセラピー、そしてナラティヴへの変遷のなかにある心理療法の真髄を探ったものである。
目次
「無意識」に関する一試論
第1部 心理療法の背景―“シンプル”のために(心理療法の「枠」は誰が決めるのか;心理療法における「問題の外在化」および治療環境の「三項構造化」について;システムズアプローチからみた人間関係)
第2部 システムから語りへ(臨床心理士による心理学的リエゾン機能について;疼痛“体験”としての慢性疼痛―臨床心理士の立場から;ブリーフこの10年、そして21世紀へ;ブリーフセラピーと内観療法―その共通要因をめぐって)
第3部 事例研究―セラピーのリアル(一過食症女子例に対する家族療法的アプローチの試み―父親同席面接をとおして;宗教との密接な関連性において解離性障害が示唆された女性例のカウンセリング過程―患者・宗教・治療者の関係を中心に;「問題の外在化」による物語の構成について―チームアプローチによる小学校不登校事例の家族面接から)
関係のドラマツルギー
著者等紹介
児島達美[コジマタツミ]
1950年長崎県雲仙市生まれ。1975年上智大学文学部哲学科卒業。1987年同大学院文学研究科教育学専攻博士課程満期退学。東京都立駒込病院心身医療科、梅田病院心療内科等非常勤カウンセラー、九州大学医学部附属病院心療内科助手、三菱重工長崎造船所メンタルヘルスサービス室長を経て、2000年より、長崎純心大学人文学部人間心理学科、同大学院臨床心理学分野教授および同心理教育相談センター長(臨床心理士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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