出版社内容情報
ロジャーズのパーソン・センタードとジェンドリンのフォーカシングを核に,あらゆる心理療法の基礎なるものを探った知的な臨床実践書。
内容説明
カール・ロジャーズが創始したクライエント中心療法はさまざまな虚飾を外され、晩年のロジャーズ自身によってパーソン・センタード・アプローチとして確立された。人間を中心に据えるその思想は、多くのセラピー学派が生まれてもなお、心理療法の発展や心理療法家の生き方に多大な影響を与えている。本書は、ロジャーズのなしえた仕事と、彼の近しい同僚でフォーカシングを生んだユージン・ジェンドリンの業績を核にして、パーソン・センタード・セラピーの歴史と現在を俯瞰しつつ、心理療法の“基礎なるもの”を探った知的で刺激的な臨床研究書である。パーソン・センタード・セラピーを学ぶものにとってはもちろん、共感や傾聴といったセラピーの基本姿勢に共感する臨床家にとっても必読文献である。
目次
序論
1 ロジャーズとパーソン・センタード・セラピーの発展
2 パーソン・センタード理論の欠陥
3 フォーカシングの起源
4 教えられる手続きとしてのフォーカシング
5 フォーカシング指向心理療法
6 反論:原則的問題と実証的問題
7 心理療法の理論に向けて
付録A より広い文脈
付録B 関連情報源
著者等紹介
パートン,キャンベル[パートン,キャンベル][Purton,Campbell]
イーストアングリア大学上級カウンセラー、同大学カウンセリング研究センターで教育およびフォーカシングと体験過程心理療法の大学院修了後プログラム長をしている。イギリスとカナダの大学で哲学を教えた経歴もあり、個人開業のセラピストを今もなお継続している。これまでもカウンセリングや哲学や仏教研究の領域で数多くの著作がある
日笠摩子[ヒカサマコ]
1985年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程修了。大正大学人間学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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