内容説明
家族療法が日本に紹介されて30年以上の時を経て、海外からの直輸入と追試の時代から、その成熟に向けて多くの経験が積み重ねられ、いまやさまざまな臨床領域に定着しより柔軟に応用されるようになった家族療法の歴史と臨床のエッセンスが、ここに凝縮されている。
目次
第1部 家族療法を知る(家族療法のエッセンスと変遷を知る)(家族の心;古典的家族療法と現代の家族療法;家族療法とブリーフセラピー;精神科医療の中の家族と家族療法;希望に焦点を合わせて―hope‐oriented ほか)
第2部 家族療法を学ぶ(症例・事例を通して各セラピストの工夫を学ぶ)(ケースのツボとそこに合わさる言葉;家族療法はお得なセラピーか;家族療法以前―客・商人・商品;テクはあるか・体力はあるか・勇気はあるか;常識的な△△から、非常識(?)な○○へ ほか)
家族療法家の育て方
著者等紹介
牧原浩[マキハラヒロシ]
小群まきはら病院院長、医学博士、精神科医。1934年11月7日生まれ。1961年、山口県立医科大学卒業。1962年、日本大学医学部精神神経科助手。1973年、順天堂大学医学部精神神経科講師。1978年、同大学退職。市原鶴岡病院院長に就任。1988年、小群まきはら病院開設。日本家族研究・家族療法学会設立に寄与。元同学会会長、同学会第2回大会委員長を務める。「精神分裂病の父‐母‐患者の相互関係」(「精神医学」vol.12、1970;「精神分裂病者と辿る世界」所収)にて博士号授与並びに1970年度総合医学賞受賞。統合失調症の精神療法、統合失調症の家族研究などを経て、統合失調症を含めた家族療法に興味関心を持っている
東豊[ヒガシユタカ]
神戸松蔭女子学院大学・大学院教授、医学博士、臨床心理士、日本心身医学会代議員、日本摂食障害学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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