内容説明
統合失調症などの重い精神の病を持っていても、人は立ち直ることができる。人として尊重され、希望を取り戻し、社会に生活し、自分の目標に向かって挑戦しながら、かけがえのない人生を歩むこと、それが「リカバリー」である。本書で紹介されている「ビレッジ」は、精神保健福祉サービスの統合的ケアモデルのパイオニアであり、リカバリー・コミュニティとして活躍しているカリフォルニア州の団体である。ここでは「メンバー」と呼ばれる利用者が、職員と一緒に自分用のリハビリテーション・プログラムを作成しつつ、それぞれのリカバリーを体験している。ビレッジの設立スタッフである著者は、本書において、多くのメンバーの物語を織り交ぜながら、個人がどのような過程でリカバリーを経験していくか、専門家がその過程にどう参与していくかについて、具体的な実践原則を述べている。
目次
序章 はじめに
第1章 リカバリーの段階を考える
第2章 第1段階:希望
第3章 第2段階:エンパワメント
第4章 第3段階:自己責任
第5章 第4段階:生活のなかの有有義な役割
終章 リカバリー・ビジョンを広める
著者等紹介
前田ケイ[マエダケイ]
ルーテル学院大学大学院総合人間学研究科臨床心理学専攻教授。ハワイ大学社会学科卒業、BA。コロンビア大学大学院ソーシャルワーク修士課程修了、MS。SST普及協会運営委員および研修委員、日本心理劇学会理事。1988年より東京大学病院精神神経科デイホスピタルにおいて、SSTの日本への導入に尽力し、現在は日本各地の精神科病院、社会復帰施設、少年院などで、SSTの指導とリーダーの養成にあたっている
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