ビオン臨床入門

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  • サイズ A5判/ページ数 234,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772408011
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

内容説明

本書は、ビオンのスーパーヴァイズを受けた著者らが、精神分析家ビオンの臨床に対する考え方を再検討し、多くの事例を交えながら、具体的にかつわかりやすく詳解したものである。ビオンの解説にはクラインの理論から入るものが多いが、本書はビオンの理論とクラインとの間の断絶を強調することで、独立したビオンの理論体系をより明解に描き出している。本書では、ビオンの著作の中でも重要とされる『経験から学ぶこと』『精神分析の要素』『変形』の三冊のテーマを包含しているので、「基底的想定」「究極的現実“O”」「K」「H」「L」といった難解といわれるビオンの思想に容易に迫ることができる。また、ビオンの小伝やグループ・アプローチにも触れられ、だれしもがその臨床のエッセンスをただちに吸収できるものとなっている。

目次

ビオンとフロイト‐クラインの理論的断絶
ビオン―その人物像
情動の触媒
グリッド
神話とグリッド
容器/内容(コンテイナー/コンテインド)
アルファ機能
思考の診断
心的現実
思考の成長
変形
グループ研究
精神病の現象学
記憶なく、欲望なく
究極的現実、神秘家権威体制

著者等紹介

森茂起[モリシゲユキ]
1955年生まれ。臨床心理学(臨床心理士)、甲南大学教授、博士(教育学)。1984年京都大学教育学部大学院博士課程修了。精神分析学と分析心理学の双方から心的外傷の問題に取り組んでいる
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