内容説明
人間は関係的存在であり、孤立して生きることは極めてむずかしい。身近な家族や親しい人々との関係や心の脈絡が、問題の発生にかかわるだけでなく、解決を支援する絆となることが理解されるようになった。本書では、最近の潮流にそって、家族療法やカップル・カウンセリングを「関係療法・関係カウンセリング」と総称し、その基礎理論と支援の進め方について、長年の臨床経験に基づいて簡潔に解説している。
目次
第1章 関係カウンセリングとパーソン・センタード・アプローチ
第2章 カウンセラーが関係カウンセリングを敬遠する理由
第3章 家族療法のテーマ
第4章 関係カウンセリングの6条件
第5章 関係療法の準備
第6章 関係カウンセリングを始める
第7章 関係カウンセリングの中期
第8章 関係カウンセリングを終わるには
第9章 カップル・カウンセリング
第10章 ある家族との臨床経験
著者等紹介
岡堂哲雄[オカドウテツオ]
北海道弟子屈町出身。1954年、東北大学文学部哲学科(心理学専攻)卒。釧路・札幌・東京で家裁調査官。聖路加看護大学教授、文教大学教授を経て文教大学名誉教授。現在、聖徳大学人文学部臨床心理学科教授、昭和女子大学客員教授。教育学博士、家族心理士、臨床心理士
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