出版社内容情報
《内容》 コッホ(Koch, K.)が開発したバウムテストは,数枚の紙と鉛筆・ペンがあれば手軽に実行できる投影法であり,わが国でも臨床現場において急速に普及してきている。その内容は,被検者が自発性と独自性を示し得るものであり,さらに深い個性とそれに含まれていて〈語られないもの〉のすべてが表現され,発達の指標としても有用である。
本書は,不確定要素の多いバウムテストを実施するにあたっての注意点や実際の読み方を分かりやすく述べたものであり,もっぱら使いやすさと読み方に重点を置いている。著者の方法は,まず描画から特徴的なサインを抽出し,それぞれのサインを根拠にして性格特性や精神症状を指摘し,次にそれらを纏めて総合所見を作る。実践にあたっては,「なぜそのように読めるのか」と自問自答しながら根拠を示す姿勢を常に持って行うのである。本書はそのような姿勢で書かれているからこそ,バウムテストの所見(木の各部分)と精神症状を大胆に結びつけることに成功している。
150枚の樹木画を収録し,巻末にはバウムテストに表れるサインと精神症状,性格,問題行動の関係をわかりやすい一覧表として付した。
《目次》
□主な目次
序章
1.木の象徴性
2.バウムテストの歴史
3.バウムテスト実施のための用具と教示
樹木画の解釈方法/絵の分析のための木の各部分の指標/バウムテストと筆跡学
4.ヴィトゲンシュタイン指数
5.第三の木あるいは夢の木
6.内向-外向
7.未成熟
8.知的障害
9.不安
10.神経過敏
11.抑うつ傾向
12.衝動性
13.攻撃性
14.精神病質
15.性的問題
強姦-近親相姦/同性愛/性犯罪者/性犯罪の被害者
16.神経症と精神病
17.アルコール依存
18.薬物依存
19.症例研究
ロールシャッハ・テストとソンディ・テストの簡単な説明
バウムテストに表れるサインと精神症状の関係
内容説明
本書は、不確定要素の多いバウムテストを実施するにあたっての注意点や実際の読み方を分かりやすく述べたものであり、もっぱら使いやすさと読み方に重点を置いている。著者の方法は、まず描画から特徴的なサインを抽出し、それぞれのサインを根拠にして性格特性や精神症状を指摘し、次にそれらを纏めて総合所見を作る。実践にあたっては、「なぜそのように読めるのか」と自問自答しながら根拠を示す姿勢を常に持って行うのである。本書はそのような姿勢で書かれているからこそ、バウムテストの所見(木の各部分)と精神症状を大胆に結びつけることに成功している。150枚の樹木画を収録し、巻末にはバウムテストに表れるサインと精神症状、性格、問題行動の関係をわかりやすい一覧表として付した。
目次
木の象徴性
バウムテストの歴史
バウムテスト実施のための用具と教示
ヴィトゲンシュタイン指数
第3の木あるいは夢の木
内向‐外向
未成熟
知的障害
不安
神経過敏〔ほか〕
著者等紹介
阿部恵一郎[アベケイイチロウ]
1975年早稲田大学文学部仏文科卒業。1985年東京医科歯科大学医学部卒業。1986年茨城県立友部病院精神科勤務。国立武蔵野学院医務課を経て、現在、八王子医療刑務所に勤務
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