内容説明
本書は、ちかごろの家族療法の動向をめぐる解説にはじまり、分裂病、うつ状態、家庭内暴力・引きこもり、摂食障害、境界例、アルコール症、夫婦葛藤、痴呆高齢者の在宅ケアと、家族援助の主要対象群を網羅している。家族面接を通して患者・家族にとって真に役立つ心理的アプローチを行うための、実践の書。
目次
序―家族援助のすすめ
「療法」・「援助」という家族に関する二つのキーワードをめぐって―個人的な体験から
分裂病患者をもつ家族への援助
分裂病者の家族援助
精神分裂病者と家族会
うつ状態の家族援助
家庭内暴力・ひきこもりの家族支援
摂食障害者の家族援助
アルコール症と家族援助について
夫婦間暴力へのアプローチ
痴呆高齢者の在宅ケアと家族支援―日本文化の「介護への思いやり」についてその力動を考える
境界例の家族援助
著者等紹介
下坂幸三[シモサカコウゾウ]
1950年私立順天堂医学専門学校卒業。1952~73年順天堂大学医学部精神医学教室に勤務。その間、助手、講師、助教授を歴任。1973年東京新宿区にて下坂クリニックを開設、現在に至る
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