内容説明
「治療不能」だとみなされたクライエントたちに、いかに対応し、いかに治療可能にするのか?―本書は、治療者ならだれもが感じている、この単純で、かつ無力感に打ちのめされそうな問題にひとつの解答を見出したものである。
目次
第1部 実験および実証的研究(治療不能の法則を変える;治療をクライエントの枠組みに適合させること―実証的な検討)
第2部 臨床方法(治療不能との作業―セラピストが考慮すべきこと;治療不能なケースとの会話―不可能を可能にする;探求し、発見し、そして承認すること―ナタリーのケース)
第3部 臨床への応用(ケース:解離性同一性障害―「お恵みのコラージュ」;ケース:妄想性障害―「なんとか退職まで」;ケース:境界性人格障害―「私のどこがおかしいのか」)
第4部 終章(実行不能―別の道を選ぶ)
著者等紹介
児島達美[コジマタツミ]
上智大学大学院博士課程単位取得退学。現在、長崎純心大学人文学部教授、同心理教育相談センター長
日下伴子[クサカトモコ]
University of the Pacific,Counseling Psychology,Ed.D.取得。竜美ストレス心療クリニックで臨床心理士を経て、現在、ならい公園心療内科で臨床心理士、竜美ヶ丘カウンセリング研究所で臨床心理士兼所長
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