内容説明
学校現場における児童・生徒の心の臨床に対する関心は近年ますます高まってきている。本書は、心理療法の世界で急速に発展するナラティヴ・セラピーをその学校という舞台で適用するための手引きである。
目次
第1章 ナラティヴ・カウンセリングって何?(私たちはストーリーを生きている;ナラティヴ・カウンセリングのシナリオ)
第2章 ナラティヴ・カウンセリング―ステップ・バイ・ステップ・ガイド(仮定からはじめよう;面接に持ち込むべき態度 ほか)
第3章 評判に取り組み直す(学校教育の言説;学校の記述 ほか)
第4章 「トラブルにある」子どもとの会話(盗み;教室でのトラブル ほか)
第5章 グループ、クラス、それにコミュニティともナラティヴなやり方で仕事をする―個人への焦点を越えて(新しいストーリーのための聴衆を求める;関心コミュニティを作る ほか)
著者等紹介
ウィンスレイド,ジョン[Winslade,John]
ワイカト大学カウンセラー教育養成科上級講師。彼のバックグラウンドは、教育、スクール・カウンセリング、そして夫婦および家族カウンセリングにある。調停にも大きな関心を抱いている。彼は、『実践にみるナラティヴ・セラピー:希望の考古学』(1997年)の編者のひとりであり、主たる共同執筆者でもある。論文も発表しており、ニュージーランド、英国ならびに合衆国において、ナラティヴ・セラピーと調停についてのワークショップを行なっている
モンク,ジェラルド[Monk,Gerald]
ワイカト大学カウンセラー教育養成プログラムの所長。彼のバックグラウンドは、教育と教育心理学にある。彼は、セラピストとして開業していて、何年にもわたりナラティヴなアイデアで仕事をしている。1993年からは、ワイカト大学修士課程でナラティヴ・セラピーを主たるアプローチとして導入している。彼は、『実践にみるナラティヴ:セラピー:希望の考古学』(1997年)の編者であり、主たる共同執筆者でもある。論文も発表しており、ニュージーランドと合衆国において、ナラティヴ・セラピーと調停についてのワークショップを行なっている
小森康永[コモリヤスナガ]
1960年岐阜県美濃市生まれ。1985年岐阜大学医学部卒業。以後10年間にわたり同大学小児科に籍を置き、MRI等で研修し、主に小児の情緒障害の診療に従事。1995年名古屋大学医学部精神科、四日市日永病院(現・総合心療センターひなが)で精神科研修。現在、愛知県立城山病院(精神科医)。専攻は、家族精神医学
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