出版社内容情報
《内容》 近年,教育現場や職場においても,個人と家族を含めたグループの中での問題がクローズアップされてきている。心の治療においても,集団には大きな力があるため,治療者が個人と集団の関係を理解し,そのダイナミズムを日常臨床に活用できるならば,よりいっそうの治療効果が得られることは間違いない。 本書は,集団精神療法に関するあらゆる臨床的知見を網羅した実践的マニュアルである。まず,集団精神療法の歴史的発展についての概説,そして実際にグループによる治療を行うにあたっての重大な示唆を含んだ三論文が示され,続いて集団精神療法の代表的な技法(グループ・アナリシス,対象関係集団精神療法,力動的集団精神療法,サイコドラマ,精神分析的集団精神療法,SST)の解説,治療的なアプローチの実際が示されている。 精神科医,ソーシャルワーカー,臨床心理士,看護士をはじめ,集団治療(精神療法)に関心を持つすべての専門職の人々に,グループのダイナミクスを理解するための理論と実際を詳しく述べた画期的な臨床指導書である。 《目次》 □主な目次序編:集団精神療法の枠組みと発展の歴史:吉松和哉第1部 集団精神療法の基礎1.集団精神療法をはじめる前に:吉松和哉/2.個人精神療法と集団精神療法:安永浩/3.「甘え」理論と集団:土居健郎/第2部 代表的な集団精神療法の技法1.集団精神療法の臨床的意義:鈴木純一/2.グループアナリシス:鈴木純一/3.対象関係集団精神療法:高橋哲郎/4.力動的集団精神療法:中久喜雅文/5.サイコドラマ:増野肇/6.分析的集団精神療法:小谷英文/7.ソーシャル・スキルズ・トレーニング:前田ケイ第3部 集団への実際的アプローチ1.集団精神療法の実践:鈴木純一/2.小社会としての病院;A.グループと病院内コミュニケーション:式守晴子/B.コミュニティ・ミーティング:式守晴子・齋藤英二/C.グループ・ワーカーとコ・グループワーカー:安永紀代子/3.診療所、デイケアにおけるグループワークと集団精神療法;A.デイケアにおけるグループワークと集団精神療法:浅野弘毅/B.自助()セルフヘルプ)グループ:近藤喬一/C.課題グループ(ダンス、ボディエクササイズ):箕口雅博・花村温子・浅井健史/4.病・病態によるグループの特性及び技法上の留意点;A.分裂病者の大グループの特徴:相田信男/B.うつ病者のグループの特徴:中村敬/C.神経症者のグループの特徴と技法上の留意点:北西憲二/D.依存・嗜癖者のグループの特徴:樋田洋子/5.スタッフの集団について考える:武井麻子第4部 これからの集団精神療法1.わが国における集団精神療法の可能性:伊藤哲寛/2.集団精神療法学会教育研修システム:鈴木純一
内容説明
近年、教育現場や職場においても、個人と家族を含めたグループの中での問題がクローズアップされてきている。心の治療においても、集団には大きな力があるため、治療者が個人と集団の関係を理解し、そのダイナミズムを日常臨床に活用できるならば、よりいっそうの治療効果が得られることは間違いない。本書は、集団精神療法に関するあらゆる臨床的知見を網羅した実践的マニュアルである。まず、集団精神療法の歴史的発展についての概説、そして実際にグループによる治療を行うにあたっての重大な示唆を含んだ三論文が示され、続いて集団精神療法の代表的な技法(グループ・アナリシス、対象関係集団精神療法、力動的集団精神療法、サイコドラマ、精神分析的集団精神療法、SST)の解説、治療的なアプローチの実際が示されている。
目次
序編(集団精神療法の枠組みと発展の歴史)
第1部 集団精神療法の基礎
第2部 代表的な集団精神療法の技法
第3部 集団への実際的アプローチ
第4部 これからの集団精神療法
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