内容説明
本書には、言語的精神療法を支える基盤としての、「イメージの力」についてのさまざまな論考を収めた。フロイトの精神分析学、ユングの分析心理学、夢療法、夢分析、箱庭療法、イメージ面接、コラージュ療法、自立訓練法等を取り上げ、それぞれにその治癒力とイメージが伝えるものの重要性が論じられている。
目次
イメージの理論(心身相関とイメージ;元型イメージの治癒力と危険;身体性イメージと心理療法―分裂病の場合;想起・イメージ・洞察・治癒)
イメージの臨床(心因性視覚障害児の治療過程に現れた子ネコのイメージをめぐって;コラージュ療法におけるイメージ;箱庭・イメージ・治療者患者関係;夢療法:自己愛性人格障害に対する適用―パーソナリティの統合性におけるイメージの効果とその取り扱い方 ほか)
イメージと創造(アルベルト・ジャコメッティと矢内原伊作―「画家とモデル」という二者関係)