内容説明
本書は、適応障害の本質を明確に見極めるための貴重な手段を臨床家に示し、治療の適切なモデルとして、解決志向ブリーフセラピーを提案する。それは、従来の曖昧模糊たる内容の心理療法への反省を込めて、きわめて論理的かつ体系的にマニュアル化された実用的な治療法である。またマネージド・ケアによる管理下治療に対処するために生まれた新しい臨床スタイルを提示している点も本書の特徴である。それはクライエントによって達成されるべき治療の目的と目標を明確にしたもので、クライエントの利益を効率的に達成するという点で、わが国においても、今後専門家としての心理療法家に求められる方向性を示しているものといえよう。本書はその理論的根拠と具体的なプログラムを提供して、すべての臨床家の新しい道しるべとなるものである。
目次
第1章 マネージド・ケアの新時代における実践
第2章 D氏のケース
第3章 患者の機能障害
第4章 診断
第5章 適応と人格(パーソナリティ)
第6章 全般的な治療原理
第7章 適応障害のための心理療法
第8章 患者に対するセルフセラピーの指導
第9章 8回のセッションで不十分なとき
第10章 マネージド・ケア会社へのレポートの一要素としてのスピリチュアリティ
第11章 結論
感想・レビュー
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