内容説明
本書は、“発達障害”について、その概念を改めて整理した上で、その歴史的変遷、各発達段階における指導のあり方や家族援助の実際、また近年クローズアップされてきた精神医学的合併症の問題など幅広い視野のもとにとり込みつつ、長年現場で実践を積み重ねている治療者の精神療法的な視点を浮かび上がらせながら、トータルな目でその治療をとらえ直そうと試みたものである。
目次
発達障害の概念と精神療法的アプローチ
精神遅滞児の精神療法―最近の発展
精神遅滞児の精神療法
学習障害児への精神療法的アプローチ
自閉症児への精神療法的接近
自閉症小児期の発達と心理教育
自閉症の青年期発達と精神療法
発達障害児幼児の家族への援助
ことばのおくれと家族への援助
自閉症児者を持つ家族への援助〔ほか〕