出版社内容情報
《内容》 慢性の精神障害者に,トータル・リハビリテーションの展望が見えて来た!生活技能訓練(SST)は,精神科リハビリテーションの分野で,今もっとも注目を集めているが,1994年4月に保険診療に組み込まれてからは,さらに全国的な普及がみられている。著者ら,東大生活技能訓練研究会のメンバーは,1988年のリバーマン教授の来日以来,いちはやくその有用性を確信し,日本の施設に導入するべく研鑽を積み重ねて来た。本書は,生活技能訓練に関心を持つ人々が,その技法と応用範囲を容易に理解し,ただちに実践に生かせることを目的として企画されたものである。パイオニアたちが,自らの試行錯誤の過程で得られた成果を惜しげなく注ぎこんだこのテキストブックは,従来の翻訳書にはない迫力と具体性をもって,生活技能訓練の初心者や,これから自分の施設への導入を考えている福祉関係者・医療従事者に,確かな指針と励ましを与えるものである。
内容説明
本書は、生活技能訓練に関心を持たれる方たちに容易に生活技能訓練の技法と応用範囲を理解していただくために企画したものです。
目次
第1章 生活技能訓練の理論―生活技能訓練の必要性と技法について
第2章 生活技能の評価
第3章 集団での生活技能訓練の進め方
第4章 維持するための工夫―ウォーミングアップや全体で楽しめる練習の工夫
第5章 開始の仕方―生活技能訓練を施設に導入する時
第6章 よい家族関係のためのSST
第7章 職業リハビリテーションと生活技能訓練
第8章 モジュールを用いた生活技能訓練(SST)―自立生活技能(SILS)モジュールの紹介
第9章 リーダーの資質、養成
第10章 症例