内容説明
本書は、まず編者自身が、「学ぶこと」の意味を自らの経験を通して語った後、症例の検討において、編者の主催する研究会でのセミナーを誌上に再現し、提示された症例をもとに真摯な討論や編者らの経験と学殖に基づいた厳しく臨床の要点を押さえたコメントによって、症例からいかに学ぶかが、如実に示される。つづいて文献を単に知識として読むのではなく、血の通った実践の指針としてあるいは糧として、どのように読み、どのように自らの成長に役立てているかが、率直に述べられている。心理療法に携わるもののみならず心理臨床を志すものすべての必読の書。
目次
第1部 序論
第2部 症例検討(多彩な問題行動の見られた不登校中学生の外来精神療法―治療者の交代ということの活用;抑うつを主訴とする大学生の症例;不登校女児の症例)
第3部 『精神分析の技法と臨床』(Greenson)を読んで(ロールシャツハ法と心理療法をつなぐもの;抵抗;転移について;精神分析状況)
第4部 『児童と青年の精神病理』(Weiner)を通して(学ぶことと実践すること;登校拒否をめぐって)
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