内容説明
本書は、著者が主宰する研究所で行われたスーパーヴィジョンの逐語的な記録から、まず風恐怖症の治療経過が報告され治療者と患者のやり取りに対して著者が行ったスーパーヴィジョンが公開され、さらに不安神経症と過食症の報告に対しても、同様に詳細なスーパーヴィジョンの姿が描かれている。ヴィヴィッドに再現された5つのヴァラエティにとんだ症例を通じて、読者は直接著者の指導を受けたと同じような学習効果をあげることができよう。さらに5例のスーパーヴィジョンの中にはサイコセラピー全般に通じる基本的事項が説かれ、分析に限らず広くサイコセラピーを行うものにとって必読の書となっている。
目次
第1編 精神分析とスーパーヴィジョン
第2編 症例Aの場合(風恐怖症)
第3編 症例Bの場合(不安神経症)
第4編 症例Cの場合(過食症)
第5編 グループ・スーパーヴィジョン