内容説明
神経症や心身症よりもその治療が困難だといわれる摂食異常症患者が、“元の自分に戻ればよい”という著者の励ましの中で、それまで凍結していた感情と言葉を解放していく。正編を凌ぐ詳密さでそ治療状況を描き、現代の代表的な思春期疾患の治療に新たな波紋を投ずる第2弾。
目次
第1章 治療に難渋すると思わせる症例の一治験例
第2章 「行動制限療法」の追加、変更について
第3章 体で治す心の病
第4章 摂食異常症のスーパービジョンによる二治療例
第5章 “短期行動制限療法”を通して見える、“良い自分”と“悪い自分”
第6章 男子摂食異常症患者の一治療例
第7章 食行動の正常化が心身のバランスを回復させた一症例
第8章 治療中主治医の入院という、治療環境の激変を乗り越えた一症例
第9章 行動制限療法と森田療法
第10章 行動制限療法の治療体験と、ドラゴンクエスト3のゲーム体験との類似性
第11章 心身症患者の治療者としての資質
付 「行動制限療法」による登校拒否症の一治療例