内容説明
いかにして予後を良いものとし、いかにして再発を予防し、再入院を阻止するかということは、分裂病治療に携わるすべての臨床家医にとって最も切実な問題である。本書は、著者自らの膨大な臨床統計をBleulerに沿って横断的に、Kraepeilnに沿って縦断的に調査し、その理論化をJacksonとEyに準拠するという方法により、正面からこの要請に応えようとする営みである。
目次
第1章 精神分裂病の予後(予後に影響する要因;Piotrowskiの予後指標との関係)
第2章 精神分裂病の再入院〈再発〉の要因
第3章 精神分裂病の慢性化の要因
第4章 精神分裂病の重症欠陥について
第5章 精神分裂病の本質―精神分裂病の人格解体の順序
第6章 精神分裂病の遺伝負因に関係ある諸要素