内容説明
約20年にわたる、内因性精神病および心因性障害を対象とした、著者らの多角的な精神生理学的研究は、両疾患の病像の基盤となっている情動障害と、自律神経内分泌系の機能との関連性を追求し、その相互の関係を明らかにするなどの注目すべき成果をあげてきた。本書では、それらの成果をさらに発展させ、内因性精神病と心因性障害の統合的解釈へ向けての模索、そして精神分裂病の病因に対する有力な仮説が呈示される。
目次
1 精神分裂病の病態と診断(精神分裂病の診断根拠;一級症状の診断学的役割;精神分裂病の症状構成―陰性症状と陽性症状)
2 内因性精神病の病態に関する統合的解釈(非定型精神病の概念;単一精神病の概念)
3 心因性障害の概念と病態(神経症および心因反応の概念;神経症診断における一つの難点;ヒステリーの概念と病態;心身症の概念)
4 精神病像の生物学的背景(こころとからだ;精神医学と情動研究)
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