感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
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「妖怪文化の民俗地理」シリーズの第2巻。 前半は徳島の首切れ馬の話題。その名のとおり、首のない馬があらわれ、決まったルートを走っていったり、馬の首を切った犯人の子孫が血染めの餅に苦しめられたりといった怪異だ。 これを人文地理学の手法によって解き明かそうとしている点が興味深い。出没するルートを具体的に地図に落とし込んだり、近接する町と村の経済構造による対立が裏面にあることを嗅ぎ取ったり。 どこまで説得力があるかは留保付きだが、従来の妖怪研究に新風を吹き込んだのはまちがいない。2025/10/06
( ̄∀ ̄)
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集団幻覚かも知れないけれど、そこには背景がある。 電車内で流し読みしてしまったけれど、きちんと机でメモを取りながら読み込みたいと思った。2025/03/20
かすが
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何気なく読んでいたら自分の生まれ育った生活圏がフィールドワークされていて興味津々で読みました(私自身は知らない伝承の調査だった)。でも佐々木先生の「怪異の見える風景は人間の心の投影」みたいな考え方(?)は令和の世の中では少々古い世界観なのかな…と思ったり。素人なのであんまり整理できてないですけど。2025/02/14
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- 和書
- 生活の中の植民地主義




