内容説明
近代科学(大衆文化)が分離した人と場所を、妖怪文化(民俗文化)は、再び結びつける。妖怪文化を「人と場所」から考察する第1作。
目次
1 昔話(昔話の感覚地理;昔話と心のなかの景観 ほか)
2 伝説(映画から伝説へ;伝説の場所 ほか)
3 神話(景観を見立てる神話;神話のシンボリズムと場所 ほか)
最終話 民話世界の地理学(楽園からの追放;妖怪と近代科学哲学 ほか)
増補話 進化する民話の地理学(インターネットの民話―「くねくね」;都市伝説を生んだ大衆文化 ほか)
著者等紹介
佐々木高弘[ササキタカヒロ]
京都学園大学人間文化学部歴史民俗学専攻教授。1959年兵庫県生まれ。大阪大学大学院博士課程中退。歴史・文化地理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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SKH
7
民俗地理シリーズ第1巻。古今東西フォークロア考察。2015/01/30
hitbari
2
興味を引く所もあるが、そうではない所もある。興味がある所だけ読めばいいかな。2017/06/24
たかぴ
1
民族文化から大衆文化への日本の移り変わりで「くねくね」を読む。祖父母の奥に居る『土地に縛られた祖先』が、長男の替わりに孫を、祖先祭祀を行う者、自分達を祀る者として奪いとった物語にもなるな。2022/05/14
西野西狸
0
民俗地理学といい、なかなか面白かったが、本当か?とも思うような部分もある。2015/05/25
ultraマン
0
図書館に入っていたから、読んでみたら以外と面白い。 ユングなど心理学の要素も入っていて興味深く読めた2015/01/27