出版社内容情報
自然を搾取して欧米文明をつくった「家畜の民」と生命を循環させる稲作漁労文明をつくった「森の民」の比較文明論。
まえがき
第一章 自然と人間の関係の科学
一 自己否定が自然と人間の関係の研究に直結した
二 自然と人間の関係の研究の受難の時代
三 自然と人間の関係の科学の復権
第二章 風土と宗教
一 超越的秩序の宗教と現世的秩序の宗教
二 生命文明の宗教はアニミズム
第三章 文明の精神
一 文明発展の原理は文明崩壊の原理
二 「文明の精神」が決める「文明の品格」
三 トインビー博士が託した日本文明の未来
四 文明の原理は文明の風土の産物
五 グローバル化と市場原理主義の闇
六 文明の再定義
七 農村文明の提唱
八 二一世紀の未来を担う子どもたちに期待
第四章 里山の比較文明論
一 里山をつくりだした稲作漁撈文明
二 里山のエコロジー
三 イギリスの森林破壊
四 「森の民」と「家畜の民」:日本とイギリス
第五章 「森の民」日本人の危機
一 人は自然があるから生きられる
二 生命(いのち)の水を核とする循環システム
三 最後の楽園の危機
あとがき/初出一覧/索 引(人名/事項)
安田 喜憲[ヤスダ ヨシノリ]
著・文・その他
目次
第1章 自然と人間の関係の科学(自己否定が自然と人間の関係の研究に直結した;自然と人間の関係の研究の受難の時代 ほか)
第2章 風土と宗教(超越的秩序の宗教と現世的秩序の宗教;生命文明の宗教はアニミズム)
第3章 文明の精神(文明発展の原理は文明崩壊の原理;「文明の精神」が決める「文明の品格」 ほか)
第4章 里山の比較文明論(里山をつくりだした稲作漁撈文明;里山のエコロジー ほか)
第5章 「森の民」日本人の危機(人は自然があるから生きられる;生命の水を核とする循環システム ほか)
著者等紹介
安田喜憲[ヤスダヨシノリ]
1946年三重県生まれ。東北大学大学院理学研究科修了。理学博士。広島大学総合科学部助手、国際日本文化研究センター教授、東北大学大学院教授をへて現在、ふじのくに地球環境史ミュージアム館長、モノヅクリ生命文明機構理事長、国際日本文化研究センター名誉教授、スウェーデン王立科学アカデミー会員。紫綬褒章受章、中日文化賞、中山賞大賞、東海テレビ文化賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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