目次
第1章 助かった子どもたち
第2章 生き残った家族
第3章 津波に流された人たち
第4章 高台に避難した人たち
第5章 屋上に逃げた人たち
第6章 車で避難した人たち
第7章 救助された障害者
第8章 避難を呼びかけた人たち
第9章 船で津波にあった人たち
第10章 鉄道に乗っていた人たち
第11章 津波に襲われた仕事場
第12章 福島原子力発電所の教訓
第13章 二十一世紀の災害論
著者等紹介
村井俊治[ムライシュンジ]
昭和14年9月19日生まれ。東京都出身。工学博士。現職、日本測量協会会長。昭和38年東京大学工学部土木工学科卒業。昭和46年東京大学生産技術研究所助教授。昭和58年東京大学生産技術研究所教授。平成12年、東京大学定年退職、東京大学名誉教授。1992年~1996年、国際写真測量・リモートセンシング学会(ISPRS)会長。1992~1995年および1997年~1999年、アジア工科大学(AIT)教授。1997年、タイ国白象褒章勲二等受章。1998年、スイス連邦工科大学(ETH)名誉博士。2006年、「人とわざわい~持続的幸福へのメッセージ」(SBB社発行)編集委員長。特許、「地震・火山噴火予知」(特許番号三七六三一三〇号、2006年、環境地質研究所と共願)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まるっちょ
2
素直に教訓とは言い難い。なぜなら少々偏見が混じっているからだ。 この大震災を一言で言い切るなんてできないはずだ。それなのに著者はどうしても言い切りたいのだろう、多少強引でも言い切ろうとする点が疑問。2015/08/13
aldente
2
津波体験談が豊富に盛り込まれているのは確かに素晴らしい。しかし「教訓」と称して犠牲者の行動を批判するのは不愉快に感じた。生き延びた今の我々が亡くなった方の行動を軽々しく評価する権利はないと思う。また、著者は直接見たり聞いたりした話ではなく、ネットや新聞で書かれている記事をまとめただけ。現場に行って現地の人たちの話を聞いてきた身としては、薄っぺらく感じられる文章だった。2011/11/25
osprey4691
2
津波到来を前に生死を分けたのは判断の差でしかなかった。結果論で批判する人は多いが、実際の現場で誰しも正しい判断が下せたかどうか?悲惨な現状からどのように判断し行動すべきか、この本を事例を教訓に再び来るであろう大地震の際の行動を考えるべきかも。2011/10/05
みっちー
1
最大規模に備えて、体を鍛え、避難場所を確認し、マニュアルを整備する。しかしいざ災害にあった時にはマニュアルに囚われない行動をとる。 とにかく高台。6時間は高台に避難したままでいろ。などは覚えておくべきことだが、すべての対策を取っておくことは理想であって現実的ではない。 とはいえ実際に生死を分けた行動を知るためには一読の価値があると思う。事例はとにかく豊富である2012/02/05