内容説明
病気の地域差をいかに読むことができるのか。本書は、その視点と分析の方法、そして考察可能なテーマについて論じようとするものである。病気の地域差に目を向けることによって、何がわかるのか。病気の地域差を描いた1枚の地図をみることによって、そこから何を考えることができるのか。本書の課題は、こうした問いに対する答えを出すことにある。
目次
第1章 本書の視角
第2章 地域差を読む方法
第3章 分布図と研究史
第4章 日本の脳卒中
第5章 山形県の脳卒中
第6章 徴兵検査の個票でみた病気
第7章 死因でみた日本の地域差
第8章 徴兵検査でみた中央ヨーロッパの地域格差
第9章 教会簿でみた集落間の格差
第10章 場所と結びついた健康
著者等紹介
加賀美雅弘[カガミマサヒロ]
1957年大阪市生まれ。筑波大学大学院博士課程地球科学研究科修了。東京学芸大学助教授、理学博士
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