内容説明
第1部では「知の構造」と題して、我々を取り巻く地域の実体を現す地理・環境を言語化することがいかに難しいかを、人間の知の構造から、知識・学問・科学の本質的考察を行った。第2部では地理を言語化した地誌を広域地誌の実例としてヨーロッパ、ブルターニュと日本に関して試み、その難しさを示した。第3部では、その地誌を地理学にいわば科学として育てる事例を、特に都市地理学を例として論ずる。
目次
第1部 知の構造―言語は地理を表現できるか(言語と地理;歴史学と地理学;地理から地誌、地理学へ)
第2部 地誌―地理を言語表現する(例示的に)(ヨーロッパ―土地のたたずまいと農業;ブルターニュとその小さな農村;地政学のための日本地誌試論―外国人に向けて)
第3部 地理から地理学へ(都市地理学を例に)(中心地と都市の立地理論;大都市圏に併呑される地方都市;都市の内部構造論の深化;都市概念と市民)
日本の地理学とその可能性
著者等紹介
田邉裕[タナベヒロシ]
1936年生まれ。1959年東京大学教養学部卒、1966年理学博士、1966‐68年フランス政府招聘、文部省派遣留学生(レンヌ大学)。1963‐97年東京大学助手・助教授・教授・名誉教授、1997‐2002年慶應義塾大学教授・名誉塾員、2002‐10年帝京大学教授・経済学部長、2014年環太平洋大学理事・特任教授、この間、パリ第7大学客員教授、パリ国際大学都市日本館館長、広尾学園校長、村田学園学園長、国際地理学連合応用地理学委員会委員長、同副会長、国際連合地名標準化会議日本代表、同東アジア部会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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