内容説明
地球の年齢はいくつなのだろうか?19世紀の末、地質学者、生物学者、物理学者、天文学者たちは、この答えを出してくれそうな時計を捜し求めていた。本書の原題はThe Dating Game。地質年代の尺度を開発して、ついに地球の年齢を正確に測定するまでになる、ひとりの人物の洞察力について記した物語である。
目次
ゲームの序幕
時間についての小史
ダーウィンの一番いやな厄介者
謎の放射線
延期された最後の審判の日
モザンビークの休暇
この植物の監獄
あふれんばかりの見込み
イェナンジャウンの液体の金
ダラム時代
アードナムーランの情事
報酬と報復
太陽はなぜ輝く
ウランの年齢
地球の年齢
未解決部分
著者等紹介
ルイス,チェリー[ルイス,チェリー][Lewis,Cherry]
岩石と化石に終生の情熱を抱いている。ドラマ・カレッジを卒業後、数年間、自分で小売業を営んだが、結局、自分の情熱のおもむくままに生きる決心をして、ブリストル大学に社会人入学をして地質学を学んだ。首尾よくチベット花崗岩類に関して博士号を取り、ロンドンのユニヴァーシティ・カレッジの博士研究員となり、そのあげく石油産業で働くことになった
高柳洋吉[タカヤナギヨウキチ]
1926年東京都生まれ。1950年東北大学理学部地質学古生物学科卒業。1960年理学博士。1974‐1990年東北大学理学部教授。現在は東北大学名誉教授。元日本古生物学会会長、日本古生物学会名誉会員、日本地質学会名誉会員。受賞歴:日本古生物学会学術賞(1965)、J.A.クッシュマン賞(1993)、日本古生物学会学会賞(横山賞)(2001)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。