出版社内容情報
欧米でステレオ写真がブームになった1900年前後(明治30年代?40年代)に日本をたびたび訪れた英国人写真家ポンティングが撮影した写真56点をメインに、日本人写真家・江南信國の写真12点など計80点のステレオ写真を、肉眼のままでも立体視できるサイズで収録。各々の写真について民俗学研究者である著者の解説が付く。明治時代後期の日本のまちやむらの風景、人々のなりわいと娯楽、そして富士山への憧れと富士登山など、当時の人々の生き生きとした姿が浮かび上がる。
目次
1 まちに生きる:職人と商い
2 むらに生きる:農山漁村のなりわい
3 日々の娯楽
4 子どもたちの姿
5 明治の風俗
6 富士山への憧れ
著者等紹介
井上卓哉[イノウエタクヤ]
1977年兵庫県に生まれる。2004年京都大学大学院人間・環境学研究科単位取得満期退学。富士市立博物館(富士山かぐや姫ミュージアム)学芸員を経て、静岡県富士山世界遺産センター学芸課准教授。長野県や富士山を中心とした山地の資源利用に関するフィールドワークとともに、日本の象徴としての富士山の姿について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaz
1
視力のせいか立体的には見えなかったが、1900年頃の日本の風景がわかって面白い。図書館の内容紹介は『2枚の写真を並べることで、奥行きのある画像が見えるステレオ写真。1900年前後に日本を訪れた英国人写真家ポンティングが、横浜、日本橋、京都、芝公園、富士山頂などで撮影した計80点のステレオ写真を収録する』。 2023/09/08
果てなき冒険たまこ
0
ステレオ写真が最初はよく見えなくてちょっと苦労して見えるようになったけど見えるようになると何だそんなもんか的な感想しかない笑(まぁそんなもんだよね)写真自体は明治期の日本なんだけどなんと失われた景色が多いことか。この頃であれば大好きな浮世絵にも通じる景色がまだたくさん残っていたんだな。明治期・大戦後というより高度成長で捨ててしまったものが随分あるんじゃないかと思ってしまうよね。2024/01/27