内容説明
本書は、植物体の生長にとって最も基本的な「光合成」に焦点を当て、「植物と環境」について、第1部では植物と温度環境を長野県菅平高原の例から、第2部では植物と水環境をブラジル北東部内陸のカーチンガを例にして述べている。第3部では「森林の持続的利用」について、熱帯ブラジルの半乾燥地域のカーチンガと湿潤なアマゾン地域の熱帯雨林を例として述べるとともに、地球温暖化を進める二酸化炭素削減について考えた。
目次
第1部 植物群落の分布と温度環境(植物分布と温度環境;ススキからアカマツへの植物群落遷移と温度環境;アカマツ林の分布)
第2部 植物群落の水環境への適応(植物分布と水環境;ブラジル北東部の気候環境;ブラジル北東部の水収支 ほか)
第3部 地域の持続的開発(森林地域の持続的開発;農業地域の持続的開発;ノルデステとアマゾンの相互依存関係とアマゾンの未来に向けて)
著者等紹介
土谷彰男[ツチヤアキオ]
1961年、群馬県生まれ。1990年、筑波大学大学院地球科学研究科(地理学・水文学専攻)博士課程単位取得中退。農林水産省農業環境技術研究所、アリゾナ大学年輪研究所を経て、現在は広島大学総合科学部助手。理学博士。専門は熱帯林・年輪気候学
柏木良明[カシワギヨシアキ]
1957年、三重県生まれ。1987年、筑波大学大学院地球科学研究科(地理学・水文学専攻)博士課程修了。岡山大学資源生物科学研究所を経て、現在は朝日大学経営学部助教授。理学博士。専門は植物群落と微気候の相互作用
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