出版社内容情報
海洋資源に対する関心や領海意識の高まりなどにより、日本を取り巻く海洋環境は、今世紀に入り大きく変化してきた。これまで国土の「はて」として位置づけられてきた日本の島々は、今やアジア諸国を視野に入れた国境地域としてダイナミックに変動しつつある。本書では、アジア諸国の経済成長に伴い急増している直接海路で国境地域を訪れる訪日外国人旅行者の現状と、それに対する地域社会の対応を把握し、その問題点や今後の課題について検討する。
目次
序章
第1章 グローバル化と境界研究の新たな展開
第2章 海洋を取り巻く環境の変化
第3章 訪日外国人旅行者数の増加とその要因
第4章 日本の国境地域のダイナミクス―九州・沖縄地方の島々を中心に
終章 まとめと考察
特別寄稿 我が国の出入国在留管理制度の実情と課題―九州・沖縄の出入国管理の現状を織り交ぜながら
著者等紹介
高木彰彦[タカギアキヒコ]
1954年岐阜県多治見市生まれ、1983年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、1987年名古屋大学文学部助手、1988年茨城大学教養部助教授、1997年茨城大学人文学部教授、1999年九州大学文学部教授、2020年九州大学定年退職、現在九州大学名誉教授、中国華南師範大学地理科学学院招聘教授(2021年9月~2023年8月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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