内容説明
地球の歴史の最新時代である第四紀(現在から170万年前まで)は、氷河時代でもある。氷河時代の地球は、氷期(気候寒冷期)と間氷期(気候温暖期)をくり返した。そうした気候変化に伴う環境変化が地球の自然史を形成してきた。著者は現存する地形を研究し、そこから環境変化の証拠を探した。太平洋とその周辺地域で調査した変動地形と第四紀の環境変化を、旅と調査の記録をもとに8章、3部構成にまとめた。
目次
1部 地震性地殻変動と変動地形(アンデスへの旅;コルディエラ・ブランカ活断層;海溝系の巨大地震と変動地形 ほか)
2部 第四紀海面変化とテクトニクス(太平洋への旅;中部太平洋の完新世サンゴ礁と海面変化)
3部 氷河時代の環境変化(アメリカ大陸への旅;氷河時代のアメリカ大陸)