内容説明
本書は、1990年代以降に急速なグローバル化を遂げた日本のアグリビジネスに着目し、それら企業群による海外進出プロセスと、それに伴う農業地域の再編成メカニズムを、地理学的アプローチによって解明した。
目次
第1部 日本のアグリビジネスによる海外進出と国内農業地域の空洞化(日本のアグリビジネスによる海外進出の空間的パターンとその規定要因―食品企業を事例に;日本におけるアグリビジネスの変容と農業地域の空洞化―食品企業と原料産地の事例を中心に)
第2部 日本のアグリビジネスによる海外調達と対日輸出拠点の形成(トマト加工企業による原料調達のグローバル化―カゴメ株式会社を事例に;日本商社による鶏肉調達のグローバル化と調達拠点の形成;日本の輸入業者によるい製品開発輸入の地域的展開)
第3部 日本のアグリビジネスによる国内調達の変化と農業地域の再編成(輸入自由化に伴う加工トマト栽培地域の再編成;輸入鶏肉急増下における南九州ブロイラー養鶏地域の再編成;輸入畳表急増下における熊本県い草栽培地域の再編成)
著者等紹介
後藤拓也[ゴトウタクヤ]
1974年福岡県生まれ。1997年広島大学教育学部卒業。2003年広島大学大学院文学研究科修了。2004年九州大学日本学術振興会特別研究員。2007年九州大学大学院人文科学研究院専門研究員。2008年高知大学人文学部准教授(現在に至る)。専門分野は地理学(主に農業地理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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