内容説明
本書は、歴史地理学の本質理論の一つである地域論の立場から、近世~近代における魚肥流通に関する地域構造とその知域的展開を明らかにするものである。
目次
近世魚肥流通に関する既往の研究成果と研究動向
人文地理学における方法論の進展と歴史地理学
関西漁民の関東出漁の地域的展開
関西漁民の定着過程と集落形成
近世武蔵国佃島における集落の変容と空間認知
房総半島における豊凶漁期と人口動態
相模国浦賀における干鰯問屋の魚肥流通
江戸における干鰯問屋の魚肥流通
江戸新肴場組魚問屋の成立と問屋仕入制度
北関東地方の農村地域における魚肥流通〔ほか〕