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内容説明
本書の目的は、ヨーロッパのいくつかの国を取り上げて、トルコ系移民の眼から見たもうひとつの「顔」を描くことにある。トルコ系移民に焦点を当てたのは、彼らが、西ヨーロッパのほとんどの国に、移民として暮らしているからである。ヨーロッパの国民国家が直面する多文化・多民族化をめぐる争点を抽出し、何が、なぜ、争われるのかを明らかにすることを試みた。
目次
1章 もうひとつのヨーロッパ―移民がみたヨーロッパ社会とはなんであったのか
2章 ドイツという国の生きにくさ―なぜ外国人は“ドイツ人”になれないのか、なりたがらないのか
3章 多民族社会ヨーロッパのゆくえ―移民政治家との対話
4章 ライシテ(非宗教性)の国に生きるムスリム―宗教は共生の争点なのか
5章 移民の子供たちの教育問題
6章 もはや労働者ばかりでない移民たち
7章 共存の争点としての宗教
8章 創られたイスラーム像
9章 移民女性のジェンダー問題
10章 EU統合・国民国家・外国人の権利