内容説明
本書は、現代の先進諸国における農村の社会経済的変化を、社会理論に依拠し、欧米諸国の豊富な事例に則って考察したものである。同様に急速な変貌にさらされている今日の日本農村を捉える上で、参考となるところがきわめて多い。特に注目されるのは、本書がこれまでの類書にない以下の3つの特徴をもっていることである。第1には、人口減少、農業、サービス供給、交通といった個々のトピック別に行われてきたこれまでの研究方法を排し、統合的なアプローチを行っていることである。第2の特徴は、農村の変化を国際、国家、ローカルの3つの地域スケールに分けて捉えていることである。第3の特徴としてあげられるのは、膨大な文献リストが物語る豊富な事例の提示である。
目次
第6章 ローカルコミュニティの開発
第7章 ロカリティにおける開発
第8章 社会研究と農村開発研究