内容説明
インターネットは、今、歴史的な発展期にあります。この本は、その発展に寄与したい人々のお手伝いをするために書かれたものです。世の中では既に多くの組織で、地理情報を広く配信する技術を使った多様なサービスの提供が行われています。地理情報配信サービスを創るためには、初期の計画に始まり、実装のためのサービス・サイトの設計、さらには長期的な維持管理まで、長くてこみ入った過程を踏むことになります。本書はこの過程に沿って構成され、それぞれの段階ごとに説明していきます。企業、政府組織、学術研究者、それに個人にとって地理情報配信サービスは価値のあるものであり、本書ではこれらすべての方々に提供できる技術を取り扱っています。
目次
1 地理情報配信―みんなのための空間情報技術
2 インターネット戦略の展開―時間はかかるが避けては通れない計画過程
3 地理情報配信のさまざまな解決策―地理情報配信サイト設計のいろいろな選択肢
4 市販の地理情報配信ソフトウェア―多様な解決方法
5 サーバとシステム開発者―実装と維持管理のための資源配分
6 ウェブ接続画面の設計―有用で魅力的なサービスの構築
7 実施にとりかかる―サイトの実装
8 地理情報配信の将来―論点、課題、そして解決法について
インターネットとGISの用語集
著者等紹介
岡部篤行[オカベアツユキ]
ペンシルバニア大学大学院(地域科学)博士課程修了(1975年)、Ph.D.。東京大学大学院工学系研究科(都市工学)博士課程修了(1977年)、工学博士。現在、東京大学空間情報科学研究センター長。地理情報システム学会前会長。専門は都市解析、特に地理情報システム、空間統計、計算幾何学を応用した空間解析など
東明佐久良[シノアキサクラ]
東京大学工学部計数工学科卒(1967年)、工学博士。東京ガス(株)にてコンピュータマッピングシステムおよび道路管理システムの開発に従事。同社マッピングセンター所長、同社情報通信部理事を経て、現在、大妻女子大学社会情報学部教授。GITA‐Japan幹事会委員長、地理情報システム学会理事などを務める
那須充[ナスミツル]
東京理科大学、ワシントン大学(修士)を経てカリフォルニア大学バークレー校大学院(土木工学)博士課程修了(1976年)、Ph.D.、技術士(情報工学、応用理学部門)。現在、アジア航測(株)取締役・総合研究所長。日本リモートセンシング学会理事・副会長、GITA‐Japan幹事、日本国土調査測量協会常務理事、土地改良測量設計技術協会常務理事などを務める
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