内容説明
イギリスで、120年以上ものあいだ読み継がれているジェイコブズの二冊の昔話集。子どもたちに語って聞かせることを意識した再話で、文学性も高いと定評のある二冊から、16話を厳選して収録。児童図書館員として、日本にストーリーテリングの楽しさを広めた訳者による、語り手待望の一冊。読みやすく、聞いてわかりやすい訳文で、読み聞かせはもちろん、語りのテキストとしても最適。読んであげるなら4、5歳から。自分で読むなら小学中学年以上。
著者等紹介
松岡享子[マツオカキョウコ]
神戸市に生まれる。神戸女学院大学英文科、慶応義塾大学図書館学科を卒業後、渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学び、ボルチモア市立公共図書館に勤める。帰国後、公共図書館に勤務した後、自宅で家庭文庫を開き、児童文学の研究、翻訳、創作に従事。「財団法人東京子ども図書館」の設立に携わり、長年にわたり理事長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
36
「金の腕」を読み聞かせ。怖い話と言うより、中学生は、ビックリするみたい。とくに男子は強がって「恐くない」と、言う。女子は「きゃ~」2012/10/11
美紀ちゃん
30
「赤鬼エティン」読み聞かせ。謎なぞ①端のないものそれはなんだ?②小さければ小さいほど危険なものは?③死んだものが生きているものを運ぶ、その答えは?①の答えはポンデリングかと思った!!答えは①ボール②橋③船が人を乗せて海を渡る、でした♪2013/01/09
seraphim
23
「フォックス氏」が目的。とても怖いお話。興味深く読んだ。「ジャックの運さがし」はブレーメンの音楽隊に似た内容。でも、もっと単純で易しいので、いつか素話でやってみたい。「金の腕」はちょっと怖くて良い感じ。これも覚えてみたいと思った。昔話って面白い。子どもに語る〜のシリーズの、他の国のお話も読んでみようと思う。2016/01/17
千加
16
120年前に民間伝承の研究者としてジェイコブズがイギリスの昔話集を出版。正統派の昔話研究の観点からしては冒涜らしいが、読みやすく分かりやすく、子供の想像力を鮮やかに満たすために手を加えたそう。少し展開が裏付かないのも極端過ぎたり、残酷なのも昔話を忠実に伝えたい為なんだね。慣れないから、癖がキツイと思ったけれど、語り手の口から子供達へ話術(技)で聞いた後の楽しさを残すためでもあるのかな。馬鹿げたほど無茶な展開になることが、後になってよさが分かり。いろいろ日本とは違うのもメルヘン。かしこいモリーに会えた🌿。2021/07/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
『イギリスとアイルランドの昔話』を読んで、こちらとはおはなしが被らず良かったです。かしこいモリー/おばあさんとブタ/ジャックの運さがし/クルミわりのケイト/三つの願い/ネコとネズミ/魚と指輪/三人ばか/金の腕/世界の果ての井戸/ねこっ皮/脳みそを買う/なんにもないない ななしっこ/フォックス氏 /ゴッタムのかしこい人たち/赤鬼エティン 『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。4年生予備本 『かしこいモリ― 朗読 10~15分』2019/11/14