内容説明
火の鳥、バーバ・ヤガー、不死身のコシチェイなど、ロシアの昔話の個性的な登場人物は、文学、音楽、絵画にも登場します。ロシアのグリムといわれるアファナーシエフの『ロシア民衆昔話集』の中から、日本の子どもたちにも親しめるお話13話を厳選しました。読みやすく、聞いてわかりやすい、語ることを意識した訳文です。読んであげるなら4、5歳から。自分で読むなら小学中学年以上。
著者等紹介
伊東一郎[イトウイチロウ]
早稲田大学文学部卒業。国立民族学博物館助手を経て、早稲田大学文学学術院(文学部)教授。ロシア文学、スラヴ比較民俗学専攻。大学在学中はグリークラブで男声合唱を楽しみ、宮原卓也氏にロシア歌曲を学ぶ
茨木啓子[イバラキケイコ]
30年にわたって、文庫、小学校、図書館等でお話を語り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
小さいゆきむすめとキツネ/テリョーシェチカ/バーバ・ヤガー/ネズミの御殿/七人のセミョーン/暁、夕べ、真夜中/ 冬将軍のマロース/火の鳥と王女ワシリーサ/おなかの皮がぼろぼろにむけた牝ヤギのお話/美しい王女マリヤ・モレーヴナ/賢いエレーナ/太陽と月とカラス/イワン王子と火の鳥と灰色オオカミ バーバ・ヤガーを読みたくて、結局全部読んでました。2020/02/11
ぼんくら
5
ロシアの昔話はすごい。ドラマティックで面白い。太宰治がプーシキンのお話に影響を受けたというけど、こんなお話だったとしたら面白いだろうな。2010/04/11
わかな
5
ロシアの昔話あれこれがたくさん詰まった1冊。耳から聴くことを前提として、この本の文章を暗記⇒語るための工夫がなされています。読むだけでも、もちろん愉しめます。扉絵を太田大八さんが描かれるなど、昔話の雰囲気・イメージがとても大切にされていると感じました。2010/02/22
jojo
4
図書館から 読みやすい。だいたいの内容を覚えて子どもに話せたらなあ。2013/05/17
あしか
4
気づいたらあっという間に読み終わってました。3*9=27番目のそのまた無効の30番目っていう表現はどうからくりなんだろう。三位一体の3とかけてるのでは、っていうのは考えすぎかしら。リズム的な韻を踏んでいるのかもね。森の神秘さやバーバ・ヤガー、マローズの冬将軍大好き!2010/11/19