内容説明
枯れ葉のうらで冬をこしたオオムラサキの幼虫のムーくんは、春がきて、目ざめるとおなかがペコペコ。目についた草や木の葉を次々にかじってみますが、全然おいしくなくて…。なんとも愛くるしい顔のムーくんの、食べ物さがしのお話。
著者等紹介
タダサトシ[タダサトシ]
多田智。1968年、東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。絵本のデビュー作は『カブトくん』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たーちゃん
24
先日、ちょうどカマキリ先生でオオムラサキを見ていたので息子も身近に感じられた様子。実物のオオムラサキの幼虫も正面顔はなかなか可愛いです。横から見るとどうしたって私は可愛いとは言えなくなっちゃうのですが…。オオムラサキはとても綺麗な蝶ですね。2021/09/04
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
17
作者は小四の時にオオムラサキを飼育していて、エサのエノキが手に入らず死なせてしまったそう。1種類のものしか食べないという食性はそれが失われること=死である。よくよく重いテーマであること、好物を嬉々として食べる愛らしい描写につい忘れてしまう。脱皮した後のお面がいっぱい木の下に落ちているそうで、見つけてみたいものだと思いました。2024/01/10
遠い日
12
一度はその舞姿をこの目で見てみたいオオムラサキ。その生態を物語仕立てで描く。チョウには決まった食性を持つものもあり、オオムラサキも同様で、エノキしか食べない。オオムラサキへの憧れから、タダさんの子どもの頃の失敗談があとがきにありほほえましい。脱皮の抜け殻は本当に仮面のような顔が見られるのかしら?2015/03/10
いっちゃん
10
虫を捕まえて、葉っぱをあげても食べないのはこういいことか!生き物を飼うには知識がいるから、勉強になっていいね。たまたまうちに、クワガタが二匹迷い混んできたから、家の中で放し飼い中~2015/07/14
喪中の雨巫女。
6
《書店》葉っぱの味ってそんなに違うんだね。私は幼虫の方が、蝶になった姿より好きだなあ。2013/03/02