内容説明
ジェニーは、4歳の女の子。明日は、弟の誕生日です。ジェニーは、プレゼントに「こねこのチョコレート」を買いますが、その晩、おいしそうなチョコレートのことばかり考えて、眠れなくなってしまいます。長い間お話会で語られ、子どもたちに愛されてきたお話が、初めて絵本になりました。子どもたちの共感を呼ぶ、心あたたまる物語。
著者等紹介
ウィルソン,B.K.[ウィルソン,B.K.][Wilson,Barbara Ker]
1929年、イギリスに生まれる。ロンドンやシドニーの出版社数社で編集者として活躍する。1976年からはフリーの立場で編集顧問を務める。著書も多数あり、幼い子ども向けのお話の他、少年少女向けの小説も書いている。他に、各国の昔話の再話も多数ある。現在はシドニーに在住
小林いづみ[コバヤシイズミ]
1959年、神戸市に生まれる。慶応義塾大学図書館学科卒業。大阪市立図書館に勤務ののち渡米。帰国後、(財)東京子ども図書館に勤務。現在は広島県に在住。幼稚園や小学校で、子どもたちにお話を語っている
大社玲子[オオコソレイコ]
1946年、山口県に生まれる。青山学院大学英米文学科卒業。在学中から、子どもの本のさし絵を描きはじめ、多数の作品がある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
111
弟のクリストファーが3歳の誕生日を迎えるので、プレゼントにこねこのチョコレートを買ったジェニー。飼い猫のティブルに似たこねこが8匹きれいな箱に入っています。明日渡そうと思ってベッドに入ったけれど、どうしても気になる箱の中身。だって、お姉ちゃんと言ってもまだ4歳なんだもの。「一匹だけならいいよね……」「おなかの中で独りぼっちはかわいそう……」とちょっとだけのつもりが……。だけど、ジェニーのピンチをティブルが素敵に救ってくれるのでした。2004年11月初版。2016/06/21
Willie the Wildcat
103
支えあう、学びあう・・・。家族の意味。ジェニーの優しさと幼さ。育む。叱られるより記憶に残る・・・。私の場合、5歳の時の「珈琲牛乳」だなぁ。振り返ると、子供の浅知恵なんだけど、欲求に素直なんだと思う・・・。(笑)絵は、古き良き時代の英国を彷彿。最後の”紹介”欄を見るまで、作と絵は同じ方だと先入観。大社氏。とても優しさ溢れる画風。他の作品も楽しみ。2013/07/20
♪みどりpiyopiyo♪
92
ジェニーは 4歳の女の子。明日は 弟の誕生日。ジェニーが考えたプレゼントは…? ■わぁ。なんかわかる〜 笑。大人になっても、明日の朝ごはんの美味しいパンが気になって眠れないことあります (∩_∩)ゞ これは、ちいさな読者たちも共感するんじゃないかな。■文は1964年作。長い間お話会で語られ子どもたちに愛されてきたお話が 日本で絵本になりました。60年代の英国ってこんなだったかも と思える素敵な絵。■ジェニーを見守る家族の様子にほっと胸が温かくなりました。(文:1964年。絵:大社 玲子 2004年)(→続2018/02/14
yomineko@ヴィタリにゃん
73
にゃんこまつり読書会にピッタリな絵本!弟のお誕生日のプレゼントを買ったのはいいけど、ジェニーはwww分かるわかると思いつつ読んだ。猫はあまり登場しませんが、最後に猫ちゃんからのサプライズが待っています😸😻😸2023/02/18
はる
64
4歳の女の子ジェニーは、弟の誕生日にこねこのチョコレートを買ってプレゼントしようと考えますが……。原作は1964年に出版された短編ですが、この絵本の大社玲子さんのイラストもオールディな感じでいいですね。古き良き英国家庭の雰囲気。展開は何となく読めてしまいますが、ラストは予想外のあたたかな結末でした!2021/10/24